この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第21章 フィナーレ

【フィナーレ】
アナウンスが終わると、大きな花火が夜空を色鮮やかに飾った。
花火大会の後半が始まる。
音と光、鮮やかな色が飛び交い、夜空に余韻を残して消える。
膝を抱えてあなたと一緒に見る花火は、これまで見たどの花火よりも綺麗だった。
ざああああっと一筋、火花が滝のように流れ落ちる。その光で周囲が一瞬、明るく照らされた。
あ・・・!
光の中、私達の前にいたカップルが唇を合わせているのがシルエットになって見えた。
それを見た時、世界に音がなくなり、ちょっとだけ、唇が熱くなった。
キス・・・している・・・
どーん!
大きな破裂音をたて、青色の花火が夜空を彩る。青い火花は途中でオレンジに色を変え、闇に消えた。
その音で、ビクンと体を震わせて、私は我に返った。
「どうしたの?」
私が体を震わせたせいで、蒼人さんが声をかけてきた。
「ううん・・・なんでもない」
そう言って見上げた時、彼の唇に目がいき、どきんと心臓が高鳴った。
すっと目を逸らす。
アナウンスが終わると、大きな花火が夜空を色鮮やかに飾った。
花火大会の後半が始まる。
音と光、鮮やかな色が飛び交い、夜空に余韻を残して消える。
膝を抱えてあなたと一緒に見る花火は、これまで見たどの花火よりも綺麗だった。
ざああああっと一筋、火花が滝のように流れ落ちる。その光で周囲が一瞬、明るく照らされた。
あ・・・!
光の中、私達の前にいたカップルが唇を合わせているのがシルエットになって見えた。
それを見た時、世界に音がなくなり、ちょっとだけ、唇が熱くなった。
キス・・・している・・・
どーん!
大きな破裂音をたて、青色の花火が夜空を彩る。青い火花は途中でオレンジに色を変え、闇に消えた。
その音で、ビクンと体を震わせて、私は我に返った。
「どうしたの?」
私が体を震わせたせいで、蒼人さんが声をかけてきた。
「ううん・・・なんでもない」
そう言って見上げた時、彼の唇に目がいき、どきんと心臓が高鳴った。
すっと目を逸らす。

