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雨が好き
第22章 月光
「どうした!みなと!!!」

扉が開き、お父さんが入ってくる。
私の様子をひと目見て、おかしいと思ったのだろう。
ぎゅっと、抱きしめてくれた。

その腕の中で私は震え続けた。
真夏にも関わらず、身体の芯が凍えるほど寒かった。

みなと・・・みなと・・・

お父さんが私の身体を擦り続ける。
その声が、なんだか夢の中のように遠い。

今の夢・・・。
昔見た、怖い夢。
最近、見なくなったのに・・・。
なんで、今頃。どうして、今夜・・・。

黒い「ナニカ」に追いかけられて、覆いかぶさられる夢。
あの・・・あのいやらしく濡れた唇が・・・

あれが・・・私に・・・

「いやあああ!!!!!」

限界まで目を見開いて、私は叫んだ。

青い夜。月明かりの中、その狂気の光のもと
私はただひたすらに叫び続けていた。
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