この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第22章 月光

「どうした!みなと!!!」
扉が開き、お父さんが入ってくる。
私の様子をひと目見て、おかしいと思ったのだろう。
ぎゅっと、抱きしめてくれた。
その腕の中で私は震え続けた。
真夏にも関わらず、身体の芯が凍えるほど寒かった。
みなと・・・みなと・・・
お父さんが私の身体を擦り続ける。
その声が、なんだか夢の中のように遠い。
今の夢・・・。
昔見た、怖い夢。
最近、見なくなったのに・・・。
なんで、今頃。どうして、今夜・・・。
黒い「ナニカ」に追いかけられて、覆いかぶさられる夢。
あの・・・あのいやらしく濡れた唇が・・・
あれが・・・私に・・・
「いやあああ!!!!!」
限界まで目を見開いて、私は叫んだ。
青い夜。月明かりの中、その狂気の光のもと
私はただひたすらに叫び続けていた。
扉が開き、お父さんが入ってくる。
私の様子をひと目見て、おかしいと思ったのだろう。
ぎゅっと、抱きしめてくれた。
その腕の中で私は震え続けた。
真夏にも関わらず、身体の芯が凍えるほど寒かった。
みなと・・・みなと・・・
お父さんが私の身体を擦り続ける。
その声が、なんだか夢の中のように遠い。
今の夢・・・。
昔見た、怖い夢。
最近、見なくなったのに・・・。
なんで、今頃。どうして、今夜・・・。
黒い「ナニカ」に追いかけられて、覆いかぶさられる夢。
あの・・・あのいやらしく濡れた唇が・・・
あれが・・・私に・・・
「いやあああ!!!!!」
限界まで目を見開いて、私は叫んだ。
青い夜。月明かりの中、その狂気の光のもと
私はただひたすらに叫び続けていた。

