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雨が好き
第23章 雷雨

お昼頃だった。
「みなと、蒼人さんが来たよ」
お父さんが声をかけてくれた。
実は、蒼人さんには私が風邪を引いているということは伝えていなかった。
お店に来て、私が風邪だと聞いてびっくりしたらしい。
そして、駅前に行って色々買ってきてくれた、という。
私はパジャマの上に羽織物をして、彼を出迎える。
うつさないように、マスクも忘れない。
「大丈夫?みなとさん・・・」
蒼人さんが声をかけてくれた。
買ってきてくれたのは、小さなお花。
それから栄養剤、ゼリー飲料、冷たいスポーツドリンク、頭を冷やすシート、清拭剤だった。
あと、なにか必要なものある?
と聞かれたけど、十分だった。
お父さんが、扉のところで心配そうに私を見ていた。
ああ、そうか・・・
私は小さく首を振って、大丈夫だよ、とサインした。
多分、お父さん、心配した。
私が男の人と二人だけで同じ部屋にいることを。
蒼人さんは大丈夫。
それは、私の心が知っていた。
私の様子に安心したのか、「しばらくみなとをお願いします」と言い残して、お父さんはお店に降りていった。
「みなと、蒼人さんが来たよ」
お父さんが声をかけてくれた。
実は、蒼人さんには私が風邪を引いているということは伝えていなかった。
お店に来て、私が風邪だと聞いてびっくりしたらしい。
そして、駅前に行って色々買ってきてくれた、という。
私はパジャマの上に羽織物をして、彼を出迎える。
うつさないように、マスクも忘れない。
「大丈夫?みなとさん・・・」
蒼人さんが声をかけてくれた。
買ってきてくれたのは、小さなお花。
それから栄養剤、ゼリー飲料、冷たいスポーツドリンク、頭を冷やすシート、清拭剤だった。
あと、なにか必要なものある?
と聞かれたけど、十分だった。
お父さんが、扉のところで心配そうに私を見ていた。
ああ、そうか・・・
私は小さく首を振って、大丈夫だよ、とサインした。
多分、お父さん、心配した。
私が男の人と二人だけで同じ部屋にいることを。
蒼人さんは大丈夫。
それは、私の心が知っていた。
私の様子に安心したのか、「しばらくみなとをお願いします」と言い残して、お父さんはお店に降りていった。

