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雨が好き
第23章 雷雨

横になったら眠れると思う。
でも・・・でも・・・
「いなく・・・ならないでください」
「え?」
蒼人さんが言う。しがみついたまま言ったので、別の意味で捉えられたかもしれない。
頭がぼんやりしてて、言葉がよく出てこない。
「目が覚めたら、いなくなっていたら、私は・・・寂しいです」
ぎゅっと抱きしめる身体に力がこもる。
そう、目を開けたらあなたがいなかったら、きっととても、悲しい。
ふっと、蒼人さんの体の力が抜けたように感じた。
笑ったんだと、気付いた。
「わかった・・・いなくならないよ」
だから寝なさい。
子供が言われるみたいに言われて、私はなんだか嬉しくなった。
そのまま、ころんと、横になる。
横になった私の手を蒼人さんが握ってくれた。
「これで・・・いい?」
うん
私は、うなずいた。
スーッと優しい眠りが訪れる。
触れあった手は、とても冷たくて、
そして、あったかかった。
でも・・・でも・・・
「いなく・・・ならないでください」
「え?」
蒼人さんが言う。しがみついたまま言ったので、別の意味で捉えられたかもしれない。
頭がぼんやりしてて、言葉がよく出てこない。
「目が覚めたら、いなくなっていたら、私は・・・寂しいです」
ぎゅっと抱きしめる身体に力がこもる。
そう、目を開けたらあなたがいなかったら、きっととても、悲しい。
ふっと、蒼人さんの体の力が抜けたように感じた。
笑ったんだと、気付いた。
「わかった・・・いなくならないよ」
だから寝なさい。
子供が言われるみたいに言われて、私はなんだか嬉しくなった。
そのまま、ころんと、横になる。
横になった私の手を蒼人さんが握ってくれた。
「これで・・・いい?」
うん
私は、うなずいた。
スーッと優しい眠りが訪れる。
触れあった手は、とても冷たくて、
そして、あったかかった。

