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雨が好き
第24章 二人きり
言ってしまってから、どうしようと、考える。
どうしよう・・・
どうしよう・・・

二人きりの時間

行ってほしくない・・・でも、でも・・・
蒼人さんもお腹空いているだろうし、眠いだろうし

ああ・・・ええと・・・
混乱して、混乱して・・・その挙げ句・・・

「か・・・身体を・・・拭いてください」

私は、とんでもないことを言ってしまっていた。
かあっと、頬が熱くなる。
でも、言った言葉は戻らないから・・・。

蒼人さんはちょっと驚いたようだったけど、にこりと笑って「いいよ」と言ってくれた。

彼が買ってきてくれたのは、タオルにスプレーして、それで身体を拭くタイプの清拭剤だった。洗い流さなくても身体をさっぱりできる、というやつ。
それから、水を使わないシャンプーの代わりにもなる。

さっき、お風呂入ってないことを気にしていたのに、それ以上のことをしてもらおうなんて。
やっぱり私、今、お熱で頭がホワンとしてて、少し、おかしいのかもしれない。
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