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雨が好き
第25章 夏の日
「そうだね・・・」
蒼人さんも外を見る。その首筋は真っ黒に日焼けしていた。
蒼人さん、お外の仕事だもんね。
ふいに、蒼人さんが私の方を見た。首筋をじっと見つめていたので、私はちょっと戸惑ってしまう。

「夏・・・最後に、どこかに行きませんか?」

わあっと、足元から夏風が立ち上ったような錯覚。
「はい!」
私は、一も二もなく、うなずいていた。

次の蒼人さんのお休みは3日後。
私達は、早速行く場所を考えることにした。

「どこに行く?」
「夏っぽい所・・・」
「それって?」
「・・・水族館とか?」
「一年中やってるよ?」
「・・・じゃあ、海?」
「車、借りるよ」
「私・・・お弁当作る」
「楽しみだ」
「サンドイッチでいい?」
「もちろん」
「決まり?」
「うん・・・」
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