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雨が好き
第25章 夏の日
そして、3日後、私は朝早く起きて、サンドイッチを作った。
からあげも入れたけど、実は、これはお父さんが作ったもの。内緒だけど。

白色のワンピース
つばが広い麦わら帽子
足は歩きやすいように、空色のスニーカー

バスケットにサンドイッチとからあげと、あと『みなと町』のカフェラテを水筒に詰めて。
もちろん、折りたたみの傘も忘れない。
日傘も。

準備・・・いいかな?

10時頃、蒼人さんが来た。

黒のタンクトップ
ベージュの半袖シャツ
同じくベージュのハーフパンツ

それらは、彼のよく焼けた肌に合っていた。

天気は快晴
遠くに入道雲が立ち上っている。

私達のために、神様が夏を残しておいてくれたみたいな日だった。

小さめのレンタカーの助手席に乗り込む。
お父さんが手を振ってくれた。

行き先は、隣町にある海岸。
この間、お父さんが連れて行ってくれた所にほど近い場所だった。

夏の日。
広くて、青い空に向かって、私達は出発した。
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