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お題小説 labyrinth(心の迷宮)
第1章 ラビリンス(labyrinth)

13
「オレだって今までで、自分と同じホクロなんてさ、見たことなんてないよ」
そう彼はボソッと呟き…
「ホント、今まででキミが初めてだし…」
そして目を丸くして言ってきた。
「えぇそうなんだぁ、でもさぁ、なんかさぁ不思議だよねぇ」
そう、本当に不思議であった…
だってそのホクロの位置も、左右の違いだけで、大きさを含めてほぼ同じ位置にあるのだから。
すると…
「あ、そうだ、ちょっと…あのさ…」
彼もわたしと同じ様に不思議に思っているらしく…
今度は少し怪訝そうな表情をして訊いてきた。
「えと、確かさっきさ、28歳って云ってたような?」
「うんそうよ、わたしは平成8年1996年7月生まれの28歳よ」
「えっ、1996年の7月だって?」
と、今度は怪訝からやや焦燥感的な表情に変わり、そして恐る恐るな感じに訊いてくる。
「うんそうよ、7月24日生まれの28歳の獅子座のAB型よ」
わたしはそう気楽に答えたのだが…
「ええっ……そ、そんなっ…ま、まさかっ………」
彼はそう驚愕的な言葉を吐き…
「そ、そんなことって………………」
そして、絶句した。
「え、あ、ね、ねぇ、どうしたの?」
わたしはそんな彼の様子に少し異常を察して慌てて問い返す。
「…………………」
だが彼はまだ絶句したままに、そして再びわたしのこの背中のホクロに指先を這わせてきて…
「ふうぅ…あぁ…うん…いや……」
と、落ち着かない感じにわたしの顔を見つめてきた。
そんな彼の目からは…
驚き、驚愕、焦燥感、そして…
動揺という色が読みとれる…
「え、ね、ねぇ、ホント、ど、どうしたのよ?
あの同じホクロってことが…
そ、そんなにヤバいの?………」
まだわたしには何も分からなかった…
想像すらしなかった…
いや、想像なんてしようはずがなかったんだ…
だって…
だって普通に考えても…
そんなことって…
いや、そんなことがあるはずが…
あるはずがないから………………
「オレだって今までで、自分と同じホクロなんてさ、見たことなんてないよ」
そう彼はボソッと呟き…
「ホント、今まででキミが初めてだし…」
そして目を丸くして言ってきた。
「えぇそうなんだぁ、でもさぁ、なんかさぁ不思議だよねぇ」
そう、本当に不思議であった…
だってそのホクロの位置も、左右の違いだけで、大きさを含めてほぼ同じ位置にあるのだから。
すると…
「あ、そうだ、ちょっと…あのさ…」
彼もわたしと同じ様に不思議に思っているらしく…
今度は少し怪訝そうな表情をして訊いてきた。
「えと、確かさっきさ、28歳って云ってたような?」
「うんそうよ、わたしは平成8年1996年7月生まれの28歳よ」
「えっ、1996年の7月だって?」
と、今度は怪訝からやや焦燥感的な表情に変わり、そして恐る恐るな感じに訊いてくる。
「うんそうよ、7月24日生まれの28歳の獅子座のAB型よ」
わたしはそう気楽に答えたのだが…
「ええっ……そ、そんなっ…ま、まさかっ………」
彼はそう驚愕的な言葉を吐き…
「そ、そんなことって………………」
そして、絶句した。
「え、あ、ね、ねぇ、どうしたの?」
わたしはそんな彼の様子に少し異常を察して慌てて問い返す。
「…………………」
だが彼はまだ絶句したままに、そして再びわたしのこの背中のホクロに指先を這わせてきて…
「ふうぅ…あぁ…うん…いや……」
と、落ち着かない感じにわたしの顔を見つめてきた。
そんな彼の目からは…
驚き、驚愕、焦燥感、そして…
動揺という色が読みとれる…
「え、ね、ねぇ、ホント、ど、どうしたのよ?
あの同じホクロってことが…
そ、そんなにヤバいの?………」
まだわたしには何も分からなかった…
想像すらしなかった…
いや、想像なんてしようはずがなかったんだ…
だって…
だって普通に考えても…
そんなことって…
いや、そんなことがあるはずが…
あるはずがないから………………

