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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第1章 女中頭 幸乃(ゆきの) ~ 「西片向陽館」の秘密

女中たちが、一斉にお膳を引いている最中に、良枝が誠一の脇に寄ってきて、 「ご主人様。お台所の片付けが終わりましたら、お部屋にお茶をお持ちします。」 と、恥ずかしそうに口ごもりながら言い置いて、慌ただしく廊下に出ていった。誠一は、幸乃が<この続きは良枝と・・・>と言った時の、淡々と落ち着いた口調を鮮やかに思い返し、不安や緊張を覚えながらも、にわかに勃起したことに気付いて、一人で赤面したのだった。
(第1話 了)

