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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)
富田は、男根を突き込む度に、蜜壺の内壁を覆う肉球のような感触で強い快感を得るのに加えて、喘(あえ)ぎ声を我慢する千勢の必死の表情に視覚的な興奮も募(つの)らせて、ほどなく蜜壺の深い辺りで射精した。
千勢は、蜜壺の中で何度も膨らみを繰り返す男根の動きが収まるまでじっとしていたが、やがて富田の腰を巻いていた両脚を伸ばすと、ずり落ちるようにテーブルを降り、男根を舌で丁寧に清めた。富田は、千勢の肩を優しく抱いて奥の「座敷」に入り、メイド服を脱がせてからベッドに寝かせて、静かに覆いかぶさった。
富田がヒソヒソ声で、 「もう声は気にしなくていいから。」 と言うと、千勢は恥ずかしそうに頷(うなず)いて、両腕を富田の首に巻いた。ゆっくりと唇が重ねられ、舌が絡んだ。千勢は、全身に愛撫を受けた後、長い時間、何度も姿勢を変えて突かれ続け、最後にビスチェの腹辺りから乳房まで、幾筋も精のほとばしりを受ける頃には、当番の最後の夜がすっかり更けていた。
千勢は、富田にパジャマを着せた後に、上半身に飛び散った白濁の液を薄懐紙で拭き取ってから、乳房が露(あら)わになったビスチェ姿のまま、富田の脇に潜り込んで添い寝した。富田の安心しきった寝顔を間近に見ながら、先夜に<千勢をはけ口にしてしまった>と言った時の富田の悔やんだ顔と思い比べながら、<ご主人様の気持ちがすぐれない時にこそ、誠心誠意の奉仕をすることで、お役に立てる>と、女中としての振舞いに充実した気持ちも感じたのだった。
そして、夜明け前に、静かに布団を出て身繕いし、自分の部屋に戻っていった。
(第2話 了)