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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
「清。今夜の縛りはどうだ。」
「いつもは僅(わず)かに結び目が緩んで、時々は手足を小さく動かせるので、長い時間でも痺れはないのですが、今夜は、ご本に倣(なら)って丁寧に結ばれたせいか、全く緩みません。」
「そうか。確かに、今日の結び方は、今までの見よう見まねとは違っているんだ。辛いようなら、脚だけでも少し緩めようか。」
戸田がそう言いながら、背中の結び目に手を掛けようとすると、清が潤んだ目で後ろに立つ戸田を見詰めながら、 「いいえ、ご主人様。清は、このまま抱いて欲しゅうございます。」 と口にした。振り返った清の妖艶な表情と、思いがけない求めに、戸田は身震いしながら、縛りの最中にもずっと勃起していた男根を、さらに跳ね上がらせた。