この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
清は、やはり曖昧な微笑みを浮かべるだけだったが、やがて体を起こし、戸田の方に向き直って、 「さあ、ご主人様。」 と言いながら、背中の羽織を落とした。豊満な胸や腰回りが揺れた。
「清。今言った通り、女体を美しく見せるということだと、ここに<飾り縛り>というのが幾つか載っているんだ。一番の基本という<菱縛り>を試させてくれるか。」 戸田は、そう言いながら、枕元に置いてあった麻縄の束と<緊縛秘伝帳>を手にして立ち上がり、清の手を引いて電気ストーブの前に立たせた。
そして、縄の真ん中を後首に掛けて両端を胸前に回し、二筋になった縄を揃えて下に垂らし、胸の谷間と、へそ、股間の辺りに三ヵ所の結び目を作った。それから股間を通して背中を這わせ、後首に掛かった縄に戻して折り返した。後は、背骨の位置で括りを入れると、そこから二筋の縄を左右に分け、脇を通して前側に出し、先に作った結び目の中間を通してから、強く引っ張りながら背中側に折り返す。それを何度か繰り返していくと、体の前面が、綺麗な菱形の縄目で覆われた。
「清。今言った通り、女体を美しく見せるということだと、ここに<飾り縛り>というのが幾つか載っているんだ。一番の基本という<菱縛り>を試させてくれるか。」 戸田は、そう言いながら、枕元に置いてあった麻縄の束と<緊縛秘伝帳>を手にして立ち上がり、清の手を引いて電気ストーブの前に立たせた。
そして、縄の真ん中を後首に掛けて両端を胸前に回し、二筋になった縄を揃えて下に垂らし、胸の谷間と、へそ、股間の辺りに三ヵ所の結び目を作った。それから股間を通して背中を這わせ、後首に掛かった縄に戻して折り返した。後は、背骨の位置で括りを入れると、そこから二筋の縄を左右に分け、脇を通して前側に出し、先に作った結び目の中間を通してから、強く引っ張りながら背中側に折り返す。それを何度か繰り返していくと、体の前面が、綺麗な菱形の縄目で覆われた。