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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
清の当番が終わる日曜日の夜に、戸田は清にもう一度奉仕を求め、道具を使った縛りを試した。<緊縛秘伝帳>の三十六繩手の最後の方に、<女性の羞恥心を刺激し、視覚で男性の興奮を昂めるが、女体への負担は軽い>と紹介されていたものだった。
戸田は、昼の間に神田明神下の武具店で竹刀を二本用意し、「座敷」の床の間に立て掛けておいた。その夜、いつものように裸になった清を立たせると、腕を水平に広げさせ、背中側に当てた竹刀の両端に、両手首を縛りつけた。清の大きな乳房が際立った、
そして、その竹刀の両端から出した縄を、「座敷」と「次の間」を隔てる襖の鴨居に付いた欄間に通し掛けた。それから、立ったままの清の脚を開き、両足首をもう一本の竹刀の両端に縛りつけたのだ。