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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第1章 女中頭 幸乃(ゆきの) ~ 「西片向陽館」の秘密

数時間が経って、幸乃は、女中の習性であるかのように、夜明け前に目を開けた。そして、三島が深い眠りについているのを確かめると、静かに布団を出て、自分の枕と、脱ぎ捨ててあった薄絹の襦袢を抱えて、少し脚をふらつかせながら、廊下を自分の部屋に戻っていった。
ほどなく、その廊下には、幸乃と入れ替わるように、<かまど>に飯炊きの火を起こしに行く女中の姿が現れるのだった。
(第2話 了)

