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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第2章 女中 良枝
良枝の体がひどく痩せていることは、抱え込んだ綿紬の上からでも分かったが、さらに、手のひらに感じる胸の膨らみが、皿を伏せたように硬く薄いことに、笠井は、<家が困窮して奉公に出たと>いう話を思い出し、不憫さが胸に迫った。しかし、次の瞬間、その指先が小さな乳首に触れると、良枝は 「アッ」 と喘ぎ声を出して全身を震わせたのを見て、まだ小娘に見える良枝の、思ってもみなかった大人びた敏感さに驚き、勃起した。
笠井は、座布団を二枚ほど並べて、その上に良枝を仰向けにして脇に座ると、帯をほどいて綿紬と襦袢を剥ぎ、腰巻の前を開けて、痩せた胸や腰、細い手脚を、順番に時間をかけて丁寧に撫でていった。良枝は、硬く目を閉じたまま、最初は下唇を噛んで全身に力を入れていたが、やがて、薄く口を開いて頻繁に吐息をもらすようになり、手脚をだらりと弛緩させた。