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脳内妄想短編集
第1章 ヒモ
私は飲食店で働いていますが、そこに二十一歳の男の子がいます。
大学三年で今年から就活らしく、面倒くさいと愚痴をこぼしていたんですが、ある時冗談半分でこんなことをつぶやいていました。
「就職めんどいっす。俺ヒモになりたい」
私はびっくりして聞き返しました。
「ヒモ? なんでヒモ?」
「楽そうじゃないですかー。働かなくていいしお金貰えるし」
「うわー男として最悪だな。ヒモってなんでもしなきゃいけないんだよ。嫌じゃないん?」
「うーん……お金くれるなら」
もちろん冗談で言っていたんでしょうが、その子は容赦も可愛く、私好みだったのもあって、いろいろと興味が湧きました。
「お金貰えればなんでもするの?」
「はい、貰えれば」
「じゃあさ、3日間だけ、私の紐になる?」
「ええ?」
私の提案に、彼は目をまん丸にして驚いていました。それはそうでしょう。バイト先の年上の女性からそんなことを言われれば。
私は結構サバサバした性格をしていて、男子からの下ネタにも下ネタを返せるような、あんまり女性らしくはない女です。