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脳内妄想短編集
第1章 ヒモ
私は約束通り、彼に残りの二万を支払いました。もちろん三日間だけ彼がヒモになるという体験は、誰にも言ってません。
翌日彼は家へと帰り、それからは職場で、社員とバイトという関係で顔を合わせるのみです。その時も今までと同じで、変化は特にありません。
ただ一つ変わったことといえば、彼が月に一度くらい、私の部屋に遊びにくるようになったことです。その時だけは、濃厚な関係を楽しみます。
でもこれは、お互い同意の上での合法的な関係です。彼は相変わらず食えない子でしたが、そんな生意気なところも、可愛く思えてしまうのでした。
その体験の数々は、また機会があれば綴りたいと思います。
おわり