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第2章 水中レッスン

「……うん、いいよ」


　彼からあたしに口づけてくる。そのまま水中へと引き込まれ、押しつけた唇の隙間から舌を出してあたしの唇を舐める。口に溜めた空気が水の中で泡になって逃げていく。それでも彼はなかなかあたしの唇を離さなかった。
　あたしは何もせず、代わりに彼の好きなようにさせていた。
　水面に顔を出し、呼吸を整えながら、あたしは彼に聞いた。

「キス、気持ちいい？」
「はい」
「ならもっと、気持ちいいことしよっか」

　あたしは彼の下半身に触れた。さっきよりも膨らみがはっきりわかる。
　彼の手が、反射的にあたしの手を掴んだ。

「ダメ？」

　押し黙る彼に、答えさせてなんてやらない。再び口づけて、水中へと引き込んだ。下半身への刺激はやめなかった。水着越しにゆるゆるとしごく。
　彼は水中できつく目を閉じて、じっとしていた。あたしの愛撫に、ちゃんと感じてくれているのだろうか。力加減がよくわからない。
　彼の感じてる顔が見たかった。あたしはじれて、水着の中に手を入れた。固くなった彼のものを、直接手のひらで撫でる。