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脳内妄想短編集
第2章 水中レッスン

 驚いたことに、彼のにはずっと触れてすらいないのに、彼のアソコはぷっくりと起ちあがったままだった。手のひらで触ると、まだ固い。

「なんで、こんなにしてるの? 気持ちよくなるようなこと、なんにもしてないのに」
「あ……や……っ」

 あたしはやわやわと、そこをさすった。彼の腰がうねる。
 まだ根元は縛ったままだ。

「水に潜って興奮した? 苦しいだけじゃなかったの? それとも何かいやらしいこと考えてたの?」
「は……うぅ」

 彼は答えない。あたしはさらに手の動きを速めた。

「やめて……くださ」

 大きく喘ぎながら、呂律のまわらない舌でそう訴えてくる。あたしは無言でさすり続けた。彼が答えるまで、やめてあげる気はなかった。
 彼の手があたしの手を掴んだ。引き剥がそうともがくけれど、ほとんど力は入ってなかった。

「も……ほどいて……」

 どれだけ射精を促されても、縛られたままじゃイケない。それが辛くて仕方ないのか、うわごとのようにそうつぶやく。
 半開きの唇からは、唾液が垂れている。苦悶の表情を浮かべながらも、アソコをさするたび、気持ち良さげに目をとろんとさせた。
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