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捥いだピンクの果実
第5章 五話 大人びた女子校生 2
 「すみません昨日も今日も」オバタナオが起き上がろうとする。
 「いいよ寝てな。ちょっとまって」起き上がろうとするのを制し。寝室のクローゼットのクリーニングから戻ったビニールに覆われたYシャツを手に取った。「これに着替えるんだ」そういって寝室からでて扉を閉めた。
 すぐに着替えましたと声がかかる。開けるよ。離れたばかりの寝室の扉を開ける。オバタナオは着替えていた。白のYシャツに。
 「これ干しとくよ。すぐに乾くだろ」秋葉乃は汗で湿った水色のブラウスを手に取る。
 「自分でします」起き上がろうとしたオバタナオに。
 「いいから。熱中症になりかけてる。横になってて、ほらこれ飲んで」一階のコンビニで買ったスポーツドリンクのキャップを開けて手渡す。汗で湿ったブラウスをハンガーに掛けベランダに寝室に戻る。
 「昨日の今日でなんかすごいね」枕もとのペットボトルの三分の一が減っていた。
 「ヤバいですよね。びっくりしました。あっ、昨日ちゃんとお礼をいえなくてすいませんでした。ホントに助かりました」
 「なんでこんなとこに。昨日は山の手に住んでるっていったよね」昨日メガネリュックに絡まれた少女を改札まで見送った。一番線のホームの階段を下りるのを見た。昨日逢ったのは見鶴駅。一番線の下り駅に山の手駅はある。ここの最寄り駅はそのちょうど中間にある神無月駅だ。
 「さっき座ってた音楽教室の生徒なんです」
 「そうなんだ。ここに住んで何年だろう。はじめて音楽教室の生徒さんを見た」秋葉乃は偽装結婚する前かに住んでいた。
 「オジサンは昨日はなんで見鶴にいたんですか」オジサンと呼ばれても気にならない。むしろ変な間があくことより会話が続くことに感謝したい気もちだ。これが義理の娘になった奈々にいわれてもいい。しかし義理の娘の奈々だったらどうなっていただろう。絡まれた男から救った。その次の日に住んでたビルで偶然の再会でなにかある。それもできすぎだ。なにも起ころないだろう。
 「見鶴に職場があるんだ。昨日はたまたま電車を利用して、それでオバタさんがカレシかな。揉めてるのに遭遇した」軽い冗談でいったつもりだったがオバタナオは泣きそうな顔をした。きれいだなと秋葉乃は思った。目鼻立ちがはっきりし黒眼がおおきい。奈々に似ている。ちがいは奈々は背は低いし長い髪がやぼったい。オバタナオは出来上がった美少女だ。
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