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捥いだピンクの果実
第6章 六話 大人びた女子校生 3
 カレシは冗談だよ。秋葉乃はオバタナオの顔を見てそういいたかったが。
 「嘘はつきたくないんでワタシのカバンはどこにありますか」二階からお姫様抱っこして来た際。カバンもいっしょにもってきた。そのカバンをオバタナオは漁る。「これ見てください」秋葉乃は受け取った生徒手帳だった。桜花女子学院 一年F組 小幡菜緒。アイドルの宣材写真のように可愛い顔写真が張られている。
 「高一なんだ」見た目はもっと大人っぽい。義理の娘と同年齢。いう必要はない。背が高いから大人びて見えた。
 「はい」
 微妙な間。ここに来てはじめてだ。初対面にちかいふたり。熱中症になりかけてるといわれても意識ははっきりしていた。これに着替えろ。その前に部屋でふたりきりになる。いきなりの展開だった。ここで微妙な雰囲気になる。
 「帰りはちゃんと車で送っていくから」
 「お名前訊いていいですか」オマエはどこの誰だ。ではない。
 「そうだ。ゴメン。自己紹介してなかったね」秋葉乃は慌てて名刺入れから名刺を一枚取り出し菜緒に立ったまま手渡した。
 「秋葉乃クリニック院長、秋葉乃秀樹さん。すごい院長先生なんだ」
 「開業の父の後を継いだだけでぜんぜんすごくないよ」
 「先生の病院には心療内科もありますか。心の病を相談できるところ」
 秋葉乃は血を見るのが苦手で父の跡を継ぐの躊躇したが医大を卒業し医師免許もとっている。医大に在籍中ちゃんとしたところに紹介する。それくらいの常識はある。
 「今はないんだ。でも準備はしている。私が心療内科専門医の資格があるから」
 「院長なのにですか」
 「恥ずかしい話だけど親父が開業医で跡を継ぐことが前提で育てられた。でも医師になるには致命的な欠点があった。私は血を見るのが苦手だった」秋葉乃は菜緒を見る。クスりともしていない。おもしろおかしく話す場面ではないと悟り。「自分なりにかんがえて経営面や運営面で支えれたらと思って商社に就職したんだ。海外の医療薬や医療器具などの勉強をするかたわら心療内科専門医の資格も取った。血を見ないでいいから。それが理由といわれたら返事はできないけどね」秋葉乃は事実をいった。
 「でもどうして心療内科があるのかを気にしたのかな」病んでるようには見えないが「もし自分でよかったら話を訊くよ」
 「いいですか」まさかそんな返事が返ってくるとは思わなかった。
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