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やっと、逢えた
第3章 せめて、声だけでも
「あ…れ…?
どうしたんです?」


施術が終わって帰り支度をした葵が俺の部屋に来た時も、
俺はまだ、夢うつつの中でぼんやりしているようで、
ノックの音も聴こえなかった。


ハッとして、
少し慌てるように、

「電話があったんだ」と言った。


「電話?」


葵が眉をひそめるような顔をするから、

「彼女から電話があったんだ」と言う。



「ああ。
良かったですね。
それで?」
とあっさりした顔で言うから、
俺は少し怒ったような口調で、

「予約したいから、
電話が欲しいと言っていた」と答えた。



「あら。
アタシより、白蓮さまが診てあげれば良いのに」
と、揶揄うような顔で言うから、

「『葵先生』から電話が欲しいんだってさ」と呟くように言うと、

「ふーん。
でも、今日はもう、ちょっと時間が遅いですかね?」と言って、
帰ろうとする。

「いや。
電話しろよ。
電話、待ってるんじゃないのか?」と引き留めると、

「あらあら。
電話するのもちょっと遅くないですか?」と面白そうな顔をして、
受話器を取るから、
俺は電話番号を書いたメモを渡した。
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