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やっと、逢えた
第3章 せめて、声だけでも
「おいおい。
お前の家はあっちだろう?」と離れを指差したけど、
良からぬ顔をして俺に付いてくる葵は、

「だって進展したらご報告するってお館様と約束してるんだもん」とニヤリと笑う。


「進展って、
全く進展してないじゃないか?」とムスっとした顔で言うと、


「だって、明日、逢えるんですよ?
凄い進展ですよ。
かれこれ半年以上、
会えなかったんですから!」と言って、
さっさと重たい扉を先に開けて、

「ただいま戻りました」と言うとスタスタと中に入ってしまう。



やれやれ。

肩をすくめて、
俺は葵の後を追うように館に入った。


お館様に駆け寄る葵の後ろ姿を見て、
これは、何か言われる前にとっとと自室に入ってしまおうと思ったけど、
お館様に呼び止められた。



「蓮、食事はしないのかな?
葵、たまには一緒に食事を取ろうか?」


俺はゆっくり振り返って、

「今夜は失礼します」と言った。


葵が甘えるような声で、

「お館様?
白蓮さまね、やっとあの女の子に連絡取れたんですよ?」と言うのが聴こえるけど、
そのまま階段を登ろうとした。


するとお館様は、

「だったら、『ジュース』だけでも飲んでおきなさい。
衝動を止められなくなるぞ?」とゆっくり噛んで含めるように言った。


それでも俺は、聴こえないふりをして、
そのまま自室に向かった。
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