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やっと、逢えた
第3章 せめて、声だけでも

シャワーを浴びて、髪をざっくり乾かしてから着替える。
着る物はいつも同じの、
黒いタートルネックのカシミアのセーターに同じ色のスラックス。
きっちりベルトも締める。
一応、ジャケットを持つ。
鏡の中の俺は、少し顔色が悪く見える、
溜め息をついて、
ガレージに行き、少しアイドリングをしてからゆっくり車を出した。
何も置いてない殺風景な車は、
多分、北川が磨いてくれているようだった。
サロンについて、重たいドアを開けようとすると、
後ろからあの甘い香りが漂ってくる気がして、
一瞬、髪が逆立ったんじゃないかと思いながらゆっくり振り向いた。
少し離れた位置に、彼女が立っていた。
でも、そこで立ち止まって少し困った顔をしていた。
着る物はいつも同じの、
黒いタートルネックのカシミアのセーターに同じ色のスラックス。
きっちりベルトも締める。
一応、ジャケットを持つ。
鏡の中の俺は、少し顔色が悪く見える、
溜め息をついて、
ガレージに行き、少しアイドリングをしてからゆっくり車を出した。
何も置いてない殺風景な車は、
多分、北川が磨いてくれているようだった。
サロンについて、重たいドアを開けようとすると、
後ろからあの甘い香りが漂ってくる気がして、
一瞬、髪が逆立ったんじゃないかと思いながらゆっくり振り向いた。
少し離れた位置に、彼女が立っていた。
でも、そこで立ち止まって少し困った顔をしていた。

