この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
やっと、逢えた
第4章 触れるだけで
「私…。
本当に誰から痛みや苦痛を取り除けるなら、
それで良いと思ってます。
家族も居ないし、
そのことで例えば寿命が短くなったとしても、
良い人生だったなって思えるような気がして…」


「えっ?
でも、それじゃあ…」


「幸い、動物には触れられるし」と、
本当に心の底からの笑顔を浮かべる。



「俺は貴女を治してあげたいと思うし、
同じようなヒトが居るなら、
その誰かのこともなんとかしたいから…。
だから、治験者になってくれないかな?」 


それに、君に触れたいんだ。



そんなことはもちろん言える訳もなく呑み込んだ。



少し考えるような顔をして、

「同じようなヒト…。
居るのかしら?
でも、そういう想いを持った先生の手助けになるなら、
良いですよ?」と俺の目を観て、
彼女はそう言ってくれた。



「それで…どうしたら良いのでしょう?」


いや、そんなことは考えてなかった。

物凄い速さで、考えながら俺は答えた。



「ここのサロンは採血も出来ないし、検査の機械もないから、
病院に来て欲しい」


「判りました。
いつからですか?」


「明日の土曜日でも良いかな?
何か予定ある?」


「まさか。
何もないですよ。
それに、お仕事も辞めてしまったし」


「えっ?」


「過剰にスキンシップしてくる上司が居て、
しかもその方、重い疾患があるので、
体調が本当に酷くなって快復も出来なかったから…」


あのグッチ男か?
いや、ヤツはそんな重篤な疾患の臭いはしなかったよな。



「それなら、回数多めに来て貰えるかな?
方針や頻度は、
明日、決めようか」


そういうと、彼女は静かに微笑んだ。
/55ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ