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やっと、逢えた
第4章 触れるだけで

翌朝、これまでにないほど爽やかな気持ちで目が覚めて驚いてしまう。
身体も軽い気がする。
シャワーを浴びて着替えてダイニングルームに顔を出すと、
お館様が優雅に紅茶を飲みながら新聞を読んでいた。
「おや。
随分と顔色が良いな」と言われた。
嫌味というわけではなくて、
心からそう見えているという口調に、
思わず微笑んでしまった。
「どれ、私も一緒に行こうか」と言うから、
少し驚いてしまう。
「えっ?
土曜日ですよ?」
「それじゃあ、
帰りにここに連れてきてくれるのかな?」
「いや、それはまだ…」
「まあ、良い。
行って来なさい。
私も後で、
病院には行くつもりだよ」と微笑むと、
また、新聞に目を落としてしまう。
とはいえ、まだ、時間は早かった。
「俺にも紅茶を」
と声を掛けると、
メイドが静かにティーカップに紅茶を注いでくれる。
「ああ、そうだ。
この茶葉、持って行きたいから、
用意してくれるかな?」と言うと、
「かしこまりました」と一度下がって、
少しすると大きめの紙袋を手に戻る。
「えっ?」
「茶器もご用意しました」
そうか。
病院の自室にはコーヒーマシンしかなかったな。
「ありがとう」と言って、
紙袋を手にして、
「それでは失礼します」と親父に声を掛けた。
身体も軽い気がする。
シャワーを浴びて着替えてダイニングルームに顔を出すと、
お館様が優雅に紅茶を飲みながら新聞を読んでいた。
「おや。
随分と顔色が良いな」と言われた。
嫌味というわけではなくて、
心からそう見えているという口調に、
思わず微笑んでしまった。
「どれ、私も一緒に行こうか」と言うから、
少し驚いてしまう。
「えっ?
土曜日ですよ?」
「それじゃあ、
帰りにここに連れてきてくれるのかな?」
「いや、それはまだ…」
「まあ、良い。
行って来なさい。
私も後で、
病院には行くつもりだよ」と微笑むと、
また、新聞に目を落としてしまう。
とはいえ、まだ、時間は早かった。
「俺にも紅茶を」
と声を掛けると、
メイドが静かにティーカップに紅茶を注いでくれる。
「ああ、そうだ。
この茶葉、持って行きたいから、
用意してくれるかな?」と言うと、
「かしこまりました」と一度下がって、
少しすると大きめの紙袋を手に戻る。
「えっ?」
「茶器もご用意しました」
そうか。
病院の自室にはコーヒーマシンしかなかったな。
「ありがとう」と言って、
紙袋を手にして、
「それでは失礼します」と親父に声を掛けた。

