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やっと、逢えた
第4章 触れるだけで
「両親は中学1年の時に航空機事故で亡くなりました」

彼女は静かにそう言ったから、
最初、上手くその内容を理解出来なくて無言になってしまった。


「おまけに、その後引き取ってくれた叔父夫婦も、
高校3年の秋に、交通事故で亡くなって、
祖父母も早くに亡くなったので、
身内はいなくなっちゃったんです」


「えっ?」


「でも、預貯金とか家とかはあったし、
保険金もあったので、
大学も行けたし、就職は国内の会社はダメでしたけど、
外資系に入れたので…」と淡々と言った。



「あっ。
ごめんなさい。
本当はそういうことではなくて、
両親の既往症とかを、遺伝的なことを知る為に説明するんですよね?
でも、そういうわけで、殆ど覚えてなくて…。
病気とかの記憶は特にないです」


「そうですか。
話し難いことを、ありがとう」


「いえ。
もうかなり時間が経ってますし」という声を聴きながら、
俺は別のことを不謹慎にも考えていた。



天涯孤独なら。
近い肉親がいなければ。


彼女が消えても、
誰も気にしないだろう。

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