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やっと、逢えた
第1章 ある雨の日
「…白蓮さま?
ちょっと!
蓮!!
起きてよ。
アタシ、もう帰るんだけど?」


肩を揺すられているのに気付いてゆっくり眼を開けると、
葵が思ったより近くで俺の顔を覗き込んでいた。


「ん?
なんか甘い香りがする?」と言った葵は、
辺りを見回して、
俺が無造作に置いていた傘に触れた。

「あー!
濡れっぱなしでデスクに置いて!
匂いのモトは、これね?」と言うと傘を開いた。


「これ、サンバリアのヤツね。
日焼けを気にする女子が好んで使うのよね。
アタシも使ってる。
強い雨の時に使うのは好ましくないけど、
今日は天気予報にはなかった急な雨だったもんねって…、
一体、これ、どうしたんです?
誰の?」とペラペラ話し続ける。


「知らない女の子が、
『風邪ひくからどうぞ』って…」


「風邪なんてひきっこないのに?
知らない女の子が?
名前は?
えっ?訊いてないの?
じゃあ、どうやって返すの?
流石に匂いだけじゃ判らないでしょ?」


葵は本当にお喋りだ。
どうやって返す?

そりゃ、こっちが知りたいよ。


出会った地下鉄の駅の名前を言うと、

「だったら同じ時間に張り込みするしかないんじゃないかな?
その辺りで働いてるOLだと思う」とキッパリした声で断言した。
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