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やっと、逢えた
第4章 触れるだけで

一瞬、彼女がなんて言ったか理解出来なくて戸惑ってしまう。
そして、少し慌てて首を振った。
「いや。特に問題はありません。
やっぱりO型なんですね」とつい言ってしまい、
今度は彼女の方が少し戸惑った顔をしてしまう。
ああ。
なんて言ったら良いんだろう?
彼女が特殊な能力を持っているというなら、
俺も生まれついて特殊な、
そして忌々しい力を持っている。
そう言えば良いのだろうか?
「検査の為に、
俺も採血しますね」と言って、
内線でもう一度看護師を呼ぶ。
流石に一人でやると、
針を抜く時にすぐに脱脂綿を当てられなくて、
流血させてしまう。
そんな処を彼女には見せたくないと思った。
トレイに器具を載せた看護師がやって来て、
いとも簡単に採血して、
三本に分けてデスクに置いて、
使った器具をトレイに載せて一礼して立ち去った。
見た目は同じ血液だけど、
俺の血は少々、「普通」ではない。
そして、少し慌てて首を振った。
「いや。特に問題はありません。
やっぱりO型なんですね」とつい言ってしまい、
今度は彼女の方が少し戸惑った顔をしてしまう。
ああ。
なんて言ったら良いんだろう?
彼女が特殊な能力を持っているというなら、
俺も生まれついて特殊な、
そして忌々しい力を持っている。
そう言えば良いのだろうか?
「検査の為に、
俺も採血しますね」と言って、
内線でもう一度看護師を呼ぶ。
流石に一人でやると、
針を抜く時にすぐに脱脂綿を当てられなくて、
流血させてしまう。
そんな処を彼女には見せたくないと思った。
トレイに器具を載せた看護師がやって来て、
いとも簡単に採血して、
三本に分けてデスクに置いて、
使った器具をトレイに載せて一礼して立ち去った。
見た目は同じ血液だけど、
俺の血は少々、「普通」ではない。

