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やっと、逢えた
第5章 告白
親父のことを紹介しようかと思っていたら、
軽いノックがして、北川がワゴンを押しながら部屋に入って来た。

親父の専属の運転手でもあり、
秘書、または執事のようにいつも親父に寄り添うようにしてきた北川は、
静かにカトラリーをセッティングして周り、
次に彩りの美しい皿を置いて行ってから一例して静かに出て行った。


「さあ、どうぞ」と親父が言うけど、
彼女は少し遠慮しているようだった。


すると、親父から自己紹介を始めたので驚いてしまう。


「私はこの病院の院長で、
蓮の父親でもあります。
月影と申します。
お嬢さん、お名前は?」


「日向 紫(ひゅうが ゆかり)と申します」


「紫さんか。
優しそうな響きですな。
蓮から話を聴きましたかな?」


「えっ?」


「まあ、それより、いただきましょう。
採血があるからと、何も召し上がってないのでしょう?」


「先程、先生のお部屋で焼き菓子を出して頂こうと思っていたのに、
出しっ放しで来てしまいました」と彼女が立ち上がって取りに行こうとするので、
親父は手元に置いた小さい鐘を鳴らして北川を呼ぶと、

「蓮の部屋にある焼き菓子を持って来てくれ」と言った。


北川は、
「かしこまりました」と言って、
静かに部屋を出て行く。


「まずは、甘くない物を食べて、
食後に焼き菓子にしましょう」と言うと、
先にフォークとナイフを手にして、
もう一度、「どうぞ」と勧めた。


その間、俺は結局、
一言も発していなかった。
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