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やっと、逢えた
第5章 告白

「紫さんは特殊な体質だから、
医者には罹らなかったんだよ」
俺がぶっきらぼうな声で口を挟むと、
「おやおや。
ようやく声を出したな?」と親父は声を出して笑った。
彼女は少し俯いてしまう。
余計なことを言ってしまったんだろうか?
「それを調べてくださるんですよね?」と俺の目を観て彼女が言うと、
俺はたじろいでしまう。
「特殊な体質というのは?」と親父は静かな声で尋ねる。
「よくわからないんです。
気のせいかもしれないのですが…。
誰かに触れると、
そしてその方が何か具合が悪かったりすると、
それがそのまま、ダイレクトに私に伝わってくるんです。
子供の頃に、お遊戯会でダンスをするのに手を繋いだら、
ゾワゾワってして、
手を振り解いたら、
意地悪されたって言われちゃうし、
フォークダンスとかも無理で。
満員電車とかも、肌が触れると倒れそうになるから、
歩いて出勤してたんです」
「えっ?」
俺は間抜けな顔で、
驚いてしまっていた。
医者には罹らなかったんだよ」
俺がぶっきらぼうな声で口を挟むと、
「おやおや。
ようやく声を出したな?」と親父は声を出して笑った。
彼女は少し俯いてしまう。
余計なことを言ってしまったんだろうか?
「それを調べてくださるんですよね?」と俺の目を観て彼女が言うと、
俺はたじろいでしまう。
「特殊な体質というのは?」と親父は静かな声で尋ねる。
「よくわからないんです。
気のせいかもしれないのですが…。
誰かに触れると、
そしてその方が何か具合が悪かったりすると、
それがそのまま、ダイレクトに私に伝わってくるんです。
子供の頃に、お遊戯会でダンスをするのに手を繋いだら、
ゾワゾワってして、
手を振り解いたら、
意地悪されたって言われちゃうし、
フォークダンスとかも無理で。
満員電車とかも、肌が触れると倒れそうになるから、
歩いて出勤してたんです」
「えっ?」
俺は間抜けな顔で、
驚いてしまっていた。

