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やっと、逢えた
第1章 ある雨の日
館に戻って、そのまま自室に入ろうとしたけど、
お館様がめざとく俺に気付いてしまう。


なにしろ、玄関ホールから一度リビングエリアに入らないと自室には行けない造りだ。



「おや、おかえり。
遅かったな。
そんなに『治療』に時間が掛かったのかな?」


「いえ。
そんなことはありません。
ちょっとサロンに寄ったので」と言って、
そそくさと部屋に向かおうとすると、


「ん?
なんだ、それ?
ああ。
傘かな?
折り畳みの。
良い匂いがするな?」と歌うように言う。


ほら。
面白がっているよ。
一足早く帰った葵が、何か言ったのか?
と思いながら、
黙って一礼してドアの外に出た。

傘、サロンに置いてくれば良かったなと思いながら、
部屋に入った。


暫くすると控えめなノックがして、

「白蘭さま、お食事のご用意が整いました」という落ち着いた小さな声がした。


やれやれ。
俺は溜息をついて立ち上がる。


絶対に親父のヤツ、
あれこれ訊いてくるだろうな。


そう思いながら静かに立ち上がった。
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