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第29章 傷跡

私が二十歳の頃

当時のカレは高校生と浮気したり

友達の彼女と旅行に行ったり

私達は何度も別れたりよりを戻したりを繰り返した


高校３年の終わりからずっと一途にカレを愛していた私

さすがに浮気ばかりの男に疲れていた

そんな私が初めて浮気をしたのが妻子持ちの男だった


その男ジンはその年の祭の代表を務めていた

当時は祭に女が参加することがあまりなかった

祭で私は少し浮いた存在だった

スナックで祭の打ち上げで楽しく飲む私

いきなりお店のママから言われの無い嫌がらせを受けた

男に囲まれてチヤホヤされている私に嫉妬心を露わにしたのだ

あからさまな嫌みを繰り返し最後には

『アンタに出す酒は無いよ！』

と言ってきた


若い私が売られたケンカを買わないワケはなく…

ママと本気でケンカしようカウンターに向かった

その瞬間ジンが私の腕をとり無理矢理店から連れだした

私は泣きながら店に戻ろうとしたがそのままタクシーに乗せられた

タクシーはそのままラブホテルに入った