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嘘が下手
第37章 始まりの夜
夕方早めに夕飯の支度を済ませ

風呂に入った


もうすぐマモルが触れるであろう体

カラダの隅々まで丁寧に洗う


下腹部の手術痕の話はしてあったが

マモルはどんな反応をするのだろうか


ガブに妊娠の心配がない女だと告白した時

好色の喜びがあからさまに伝わってきた

そのことがガブに対しての不信感につながった




約束の時間の少し前に家を出て

近所のスーパーで買物する事にした

ひとりでの買物ならガブに見られても問題はない


ビール、焼酎…

マモルはハイボールが好きだから…

ツマミも適当に…


なんだかとても楽しかった


だけどなかなかマモルからの連絡が来ない

レジを済ませてベンチに座って待っていた


電話が鳴った


マモル『ごめんね!出掛けようとしたら

  家の電話に仕事の電話きちゃって

  今から行くから』

私『今、近くのスーパー…

  そう、そこ

  うん!寒いから中で待ってる

  着いたら電話して!』


心臓が高鳴る

 
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