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嘘が下手
第39章 堕落

あんなに好きだったマサトに逢えるのに
まったく心は弾まない
それどころか気持ちは沈む
マモルから電話がくる
『今リカのいる店の前にいる』
慌てて外に出る
マモルが立っていた
私『入る?』
マモル『とりあえずスナック○○で飲んでるからさ!』
私『うん!わかった!』
マモルが周りを見渡してキスをする
きつく抱きしめられると胸が熱くなった
出来ればこのままふたりきりになりたかった
でもそういうわけにもいかない
互いに反対方向に別れて行った
私は、すっかり上の空になって話していた
ヒデキさんは私の友人達と話していた
私は隣に座っていた常連さんと話すことにした
だけどその話も上の空
しばらくするとマモルから電話がきた
マモル『○○は看板消したけど
もう少しマスターとしゃべってるから…』
私『うん……』
だんだんパニックになってきた私
たまらずにスナック○○に向かう
私『すみませーん!』
マスター『あれ?リカちゃん?』
少し前にシゲルの店で
久しぶりに再会したヨシオちゃんだった
マモル『リカ…』
私『お迎えに来ちゃった!』
マスター『ん?知り合い?』
私『最近一緒に飲む仲なのよ!』
マスター『ふ~ん…』
マモル『じゃマスターまた…』
私『またね…』
店を後にした
マモルはヨシオちゃんと知り合いらしかった
なんで知り合いなの?と聞いたが答えを濁した
女関係の話だったのだろうと察した
過去を探ってもいいことはないのは知ってる
それ以上踏み込むのはやめた

