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嘘が下手
第43章 溺れる女
一度火が付くとおさまらなくなった

"金がない"というマサト

ホテルに誘うことも出来ず

お互いに悶々とする日々が続く


『ねぇ車の中でもいい?』

カーセックスは嫌いだった

でもイエスの返事をするしかなかった


誰も来ない夜の駐車場で逢う約束をした


マサトの車の中で裸になる

闇の中で照れることもなく裸族のように過ごす


狭い空間で密着する

互いの唇にふれるすべてにキスをする


マモルの若い皮膚はどこも滑らかだった

マモルは私の肌を吸う

キスマークの心配しながらも興奮は止まない


愛撫は休むことなく続き

マモルの指は私の興奮の蜜に塗れていた

誰もいない静かな駐車場

私の喘ぎ声だけが高く響く

マモルの太いそれがメリメリと入ってくる

外まで聞こえそうな歓喜の声


マモルが激しく動くと私はすぐに潮を吹く


トロリと白濁したものからサラサラの水に変わる


シートに敷いたバスタオルがビショビショに濡れていく


私『ゆっくり動いて…』


マモル『気持ちよすぎて…ダメ…』



正常位であっという間に果てる


少し休んでバック、座位、騎乗位…


マモルは何度も硬くなる


すべての体位でふたりとも達した


4度目を終えてからずっと裸で抱き合い

何度もキスをして舌を絡ませる


こうしていつまでも繋がっていたい


離したくない


離れたくない


泣きたい気分を抑えて駐車場を後にした

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