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嘘が下手
第52章 狂気のひと
翌日も翌々日もいつもならダイキからメールが来る時間になっても

音沙汰が無かった


一週間経ったので

「元気にしてますか?」とメールを送ってみた


返事は無かった


SNSはブロックされていた

私からダイキのページは見れなくなっていた


私はアドレス帳からダイキを消した



それから3ヶ月が経った頃

いきなりダイキからメールが来た


「一気にいろんな薬を飲んで入院しました」


入院ベッドのプレートの写真が添付されていた


自殺でもはかったのか…



後日、エリーと会う機会があった

エリーはダイキから

「俺との関係をダンナにバラすぞ!」と恐喝されていた

何度か金を要求されたことを打ち明けてくれた


幸い友人の指示でメールも電話も着信拒否にしたら諦めたらしい


そしてエリーが参加したオフ会にきていたダイキの友人に

ダイキは薬物依存だから近寄るなと言われたと…


何度か警察のお世話にもなってるとのことだった



ずっと感じていた違和感はこれだったのかと思った




いい加減に目を覚ませと神様が教えてくれていたに違いない


もっと早く気付いていればよかった


この頃の私はどれだけ鈍感だったのだろう…

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