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嘘が下手
第22章 旅行【2】
ウーロンハイに口を付けたが体が受け付けなかった


血糖値が下がりすぎたのかな?


グループフルーツジュースを頼む 

一気に飲んだ 

きれいに盛られた前菜に箸を付けるが味がわからない 


2杯目のグループフルーツジュースに口を付けたあたりで 

うっ……… 

そのまま無言でトイレに駆け込み勢いよく戻してしまった

頭がクラクラした


しばらくトイレでうずくまる


とてもアルコールが飲める状態ではないと悟る


少し落ち着いてから席に戻る 

すぐにヤエコが私の異変に気付いた


ヤエコ『リカさん!顔が真っ青だよ?大丈夫?』

私『大丈夫じゃないみたい…』

ヤエコ『少し横になる?』

私『うん…』


ヤエコは私の横に座り

水を頼んだりおしぼりをもらってくれたりしてくれた

具合の悪い時に優しくしてくれる人って本当にありがたい

幹事に

『インフルエンザじゃないの~?
 
 やだなー!!!』

と言われてかなり落ち込んだ

隣に座っていた一番若手のマサユキが私の額に手を当てて

『熱はないよー!』

と言ってくれた


『若い男の子に触れてもらえるなんて嬉しい~!』

普段なら言ってるそんな冗談も出てこなかった


料理が運ばれる度に歓声が上がる

美味しいそうな料理なんだろうけどその匂いが鼻につく

いつもならガッツリ食べてるのに…

石焼きの牛肉の匂いにたまらずトイレに立つ

結局胃の中にあったものは全部カラになった

胃液で口の中がイガイガする

 
 
 
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