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❤性狂育委員会❤
第1章 プロローグ

やよいが次に目を覚ましたとき、彼女は応接椅子に横たわっていた。
すでに権蔵は身なりを整え、重役椅子に深々と腰掛けている。片手には乗馬鞭を軽やかに振りながら、もう片手で葉巻をくゆらせ、紫煙を静かに吐き出していた。
やよいのブラウスは丁寧に肩から覆っており、脱ぎ捨てられていた衣類はきちんと畳まれ、目の前の応接机に整然と置かれている。
「目が覚めたか・・・」
静かで重みのある声が部屋に響く。
「はい、お父様・・・」
やよいはかすれた声で返事をしたが、身体を動かそうとすると全身に激痛が走る。腰には力が入らず、膝が微かに震えた。
権蔵は葉巻を静かに灰皿に置き、乗馬鞭を引き出しの中へしまい込むと、ゆっくりと立ち上がった。そしてやよいに歩み寄り、優しく彼女の顎をすくい上げると、甘いキスをそっと交わした。
「暫らく休むといい・・・」そう言って彼女の頭をまるで子供を癒すようになでた・・・。
「お父様・・・」
やよいの口からはもっと多くの言葉を話したかったが、いまはただ権蔵との二人だけの静けさを大事にしたかった・・・。
暫しの沈黙が二人の間にながれた。
やよいも、ようやく落ち着き、権蔵に話しかけた。
「お父様、新しい性教育指導要領について、お任せください。」
「うむ、夏休み前に何とかしておきたい。頼んだぞ。」
「はい、お父様・・・。」
権蔵は校長室を出ようとした、ふと立ち止まって、彼女に顔を向けて
「学校では、わしの事は、校長と呼びなさい。いいね・・・」
そう言って、権蔵は部屋を後にした・・・。
第一章 プロローグ ー 完 ー
すでに権蔵は身なりを整え、重役椅子に深々と腰掛けている。片手には乗馬鞭を軽やかに振りながら、もう片手で葉巻をくゆらせ、紫煙を静かに吐き出していた。
やよいのブラウスは丁寧に肩から覆っており、脱ぎ捨てられていた衣類はきちんと畳まれ、目の前の応接机に整然と置かれている。
「目が覚めたか・・・」
静かで重みのある声が部屋に響く。
「はい、お父様・・・」
やよいはかすれた声で返事をしたが、身体を動かそうとすると全身に激痛が走る。腰には力が入らず、膝が微かに震えた。
権蔵は葉巻を静かに灰皿に置き、乗馬鞭を引き出しの中へしまい込むと、ゆっくりと立ち上がった。そしてやよいに歩み寄り、優しく彼女の顎をすくい上げると、甘いキスをそっと交わした。
「暫らく休むといい・・・」そう言って彼女の頭をまるで子供を癒すようになでた・・・。
「お父様・・・」
やよいの口からはもっと多くの言葉を話したかったが、いまはただ権蔵との二人だけの静けさを大事にしたかった・・・。
暫しの沈黙が二人の間にながれた。
やよいも、ようやく落ち着き、権蔵に話しかけた。
「お父様、新しい性教育指導要領について、お任せください。」
「うむ、夏休み前に何とかしておきたい。頼んだぞ。」
「はい、お父様・・・。」
権蔵は校長室を出ようとした、ふと立ち止まって、彼女に顔を向けて
「学校では、わしの事は、校長と呼びなさい。いいね・・・」
そう言って、権蔵は部屋を後にした・・・。
第一章 プロローグ ー 完 ー

