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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第18章 妄想の乙女〜異変
琴葉と麗奈はおそらく同じ大学の文学部に在籍している。
ということは。
「ねえきみ。きみの先輩に……」
氷見麗奈という先輩を知っているかと聞こうとしてから、やっぱりやめた。
おそらく麗奈が影で糸を引いている。
その麗奈は昨日の土曜日が鷹月マリアとの面接だった。川崎まで車で送って行こうかとLINEしたところ、
「子どもじゃないので大丈夫です」
きっぱりと辞退された。
さらに、住民票はちゃんと取ったか、ファッションやメイクは派手にするなと伝えたら、
「もう! 先生ったら! 大丈夫ですから! ♡」
ハートマーク付きでなじられる始末だ。夜になって麗奈から電話があり、無事に面接をパスしたこと、およそ一ヶ月後に、新人の泡姫「人馬宮紫月」の源氏名でデビューするとの報告を受けた。
「写真を取ったり講習を受けたり、すぐにデビューできないんですね。知らなかったわ」
「うむ。しっかりやるように」
胸のざわつきを抑え、我ながら間抜けな励ましを麗奈に送った。
一ヶ月後か。
たしか私の予定は……。
「霧山先生?」
「あ、ああ」
ということは。
「ねえきみ。きみの先輩に……」
氷見麗奈という先輩を知っているかと聞こうとしてから、やっぱりやめた。
おそらく麗奈が影で糸を引いている。
その麗奈は昨日の土曜日が鷹月マリアとの面接だった。川崎まで車で送って行こうかとLINEしたところ、
「子どもじゃないので大丈夫です」
きっぱりと辞退された。
さらに、住民票はちゃんと取ったか、ファッションやメイクは派手にするなと伝えたら、
「もう! 先生ったら! 大丈夫ですから! ♡」
ハートマーク付きでなじられる始末だ。夜になって麗奈から電話があり、無事に面接をパスしたこと、およそ一ヶ月後に、新人の泡姫「人馬宮紫月」の源氏名でデビューするとの報告を受けた。
「写真を取ったり講習を受けたり、すぐにデビューできないんですね。知らなかったわ」
「うむ。しっかりやるように」
胸のざわつきを抑え、我ながら間抜けな励ましを麗奈に送った。
一ヶ月後か。
たしか私の予定は……。
「霧山先生?」
「あ、ああ」