この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第33章 ソープ嬢、人馬宮紫月デビュー〜人馬宮紫月、引退する
「もっと強く。折れてしまうほどに。わたしを離さないでね」
「ああ。離さないよ」
きつく抱き合ったままで動かない。時間だけが過ぎていく。
「デビュー初日に辞めちゃったら、鷹月さんが怒るかも」
愛しい女がポツリとつぶやいた。
「僕から詫びを入れておく。麗奈は心配しなくていい」
「紫月という源氏名、けっこう好きだったんだけどな。あ、そうだ。ペンネームに使ったらどうかな。どう思います?」
「好きにしたらいい」
「じゃあそうする。ふふ」
はしゃいだ声から一転、艶っぽいささやきが耳を撫でた。
「ねえ先生。トロピカルのホームページで、紫月のデビューの情報を公開したら、問い合わせが殺到したんですって。人馬宮は予約を受けていないのに予約させろとか無理を言うお客様も多かったそうよ。どうしましょう」
「ほかの男どもの都合など知らん。おまえは誰にも抱かせない。すべての責任は僕が持つ。この店への補償が発生するなら僕がすべて負うから」
「ああ。離さないよ」
きつく抱き合ったままで動かない。時間だけが過ぎていく。
「デビュー初日に辞めちゃったら、鷹月さんが怒るかも」
愛しい女がポツリとつぶやいた。
「僕から詫びを入れておく。麗奈は心配しなくていい」
「紫月という源氏名、けっこう好きだったんだけどな。あ、そうだ。ペンネームに使ったらどうかな。どう思います?」
「好きにしたらいい」
「じゃあそうする。ふふ」
はしゃいだ声から一転、艶っぽいささやきが耳を撫でた。
「ねえ先生。トロピカルのホームページで、紫月のデビューの情報を公開したら、問い合わせが殺到したんですって。人馬宮は予約を受けていないのに予約させろとか無理を言うお客様も多かったそうよ。どうしましょう」
「ほかの男どもの都合など知らん。おまえは誰にも抱かせない。すべての責任は僕が持つ。この店への補償が発生するなら僕がすべて負うから」