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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第19章 妄想の乙女〜わたし、まだ、処女ですから
 膝丈ほどのスカートの裾から黒いパンプスを履いた足が伸びている。素足に見えた。まだ寒い季節だから、きっとごく薄いストッキングを履いている。ふくらはぎも細くて足首もキュッと細い。腰もくびれている。やはり胸の大きさだけが目立つ。Gカップと読んだ。もしかするとIカップ……。

 目が合った。

 私に観察されているのに気づいたはずだが、嫌な顔はしない。薄化粧の頬にわずかに紅色が差しただけだ。

「尾崎さんとはどこで知り合ったの?」

 ワインをひと口飲み、手始めに、疑問に思ったことを聞いた。

 東京の西の外れでレストランを経営しているバツありの中年男と、新宿にある名門私立大学に通う二十歳の女子大生がどのようにして知り合ったのか、興味があった。

「婚活パーティーです」
「……ああ」

 あっさりした解答に拍子抜けする。しかし、

「きみはまだ成人式を迎えたばかりだよね。それなのに婚活パーティーに出たの?」

 至極当然の疑問を述べた。すると、

「アルバイトですよ。わたし、まだ、結婚なんて」
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