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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第21章 妄想の乙女〜人狼ゲーム再び
「まずルールを説明しよう」
「はい」

 琴葉が素直にうなずいた。そこへ、

「お待たせいたしました。鉄板が熱くなっているのでお気をつけください」

 メイン料理のパエリアが運ばれてきた。殻付きの海老やムール貝が載った本格的なものだ。湯気が立っている。

「わたしがやります」

 中腰になった琴葉を制し、熱々のパエリアを小皿に分けてやる。

「霧山先生にやらせちゃってすみません」
「いいさ。遠慮なく食べてくれ」

 椅子に腰を下ろした琴葉の胸が揺れる。その前に小皿を置く。

「ドリンクを頼もうか」

 二人ともワインのグラスが空になっていたので、追加注文をするために、手を挙げてスタッフを呼ぶ。メニューを眺めていた琴葉が、

「ブラッドオレンジジュースで」

 私も同じドリンクにした。アルコールでなくとも構わない。

 私も琴葉も、ナイフとフォークを使い、サフランライスの上に載っている海老の殻を剥いたりムール貝の身を殻から剥がしたり、パエリアを食すことに専念する。

「おいしいですね」
「そうだね」

 初心な娘の言うとおりだ。なかなかうまい。
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