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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第28章 妄想の乙女〜種明かしと今だけの恋人
汗まみれのからだで寄り添い、ふたりで抱き合っていたら、唐突にノックの音が。応答する暇もなく、ドアが勢いよく開いた。
「パアンッ」
クラッカーらしきけたたましい音が鳴り響き、金銀の紙吹雪が舞う。
とんでもなく場違いな演出に呆気に取られていたら、
「おめでとう! 琴葉ちゃん!」
野太い大声が降ってきた。声の主はもちろん、尾崎オーナーだ。
「霧山先生もお疲れです」
差し出された毛布を受け取り、琴葉の裸身に掛けてやる。
ニヤッと笑った男に詰め寄ろうとしたが、やめた。
「説明してください。尾崎さん」
「もうわかっているでしょう。先生」
「ああ。きみたちはグルだ。私を騙していた」
「ええ。すべては琴葉ちゃんのシナリオですよ。私は協力しただけ」
「ごめんなさい。霧山先生」
うつむいた琴葉がつぶやいた。
「レストランで僕に睡眠薬を飲ませたのはきみだね」
「……そうです」
「うむ。どこからが嘘なんだ」
「婚活パーティーで尾崎さんに会ったのは本当です」
なるほど。
やはりそうだったか。
「犯されそうになったとか、写真を撮られたというのも?」
「パアンッ」
クラッカーらしきけたたましい音が鳴り響き、金銀の紙吹雪が舞う。
とんでもなく場違いな演出に呆気に取られていたら、
「おめでとう! 琴葉ちゃん!」
野太い大声が降ってきた。声の主はもちろん、尾崎オーナーだ。
「霧山先生もお疲れです」
差し出された毛布を受け取り、琴葉の裸身に掛けてやる。
ニヤッと笑った男に詰め寄ろうとしたが、やめた。
「説明してください。尾崎さん」
「もうわかっているでしょう。先生」
「ああ。きみたちはグルだ。私を騙していた」
「ええ。すべては琴葉ちゃんのシナリオですよ。私は協力しただけ」
「ごめんなさい。霧山先生」
うつむいた琴葉がつぶやいた。
「レストランで僕に睡眠薬を飲ませたのはきみだね」
「……そうです」
「うむ。どこからが嘘なんだ」
「婚活パーティーで尾崎さんに会ったのは本当です」
なるほど。
やはりそうだったか。
「犯されそうになったとか、写真を撮られたというのも?」