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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第28章 妄想の乙女〜種明かしと今だけの恋人
「……尾崎さんに無理やりにホテルへ連れ込まれそうになった、というのは本当なんです」
「どうやって逃げたの」
「ほっぺたを思い切り引っ叩いてやりました」
フフっと笑う。愛らしい艶めいた笑みだ。つられて私も苦笑する。
「悪い大人について行ったらだめだよ。気をつけないとね」
「もう子供じゃないですから。わたしは」
「ああ、これは失礼した。きみはもう大人の女だ」
「ねえ、霧山先生……」
ささやいた女の唇に、またあの笑みが浮かんでいる。その唇が「抱いて」とささやく。
「シャワーへ行く前に、もう一度。だめですか」
まったく、かわいい女だ。
返事をするまでもない。愛らしく首を傾げた女のからだから毛布を剥ぎ取り、組み敷いた。
「あ……あぁっ」
喘ぐ唇にキスを落とす。
「僕を選んでくれてありがとう。琴葉」
「わたしは……」
しかしそれ以上はなにも言わずに、女はキスを返してきた。
縄がけされたままの熱い肉体を抱きながら、
"今だけでもいいから、愛して欲しい"
この女が言ったあのセリフを胸の内でつぶやいてみる。
今だけでもいいから。
今のこの時を。
「どうやって逃げたの」
「ほっぺたを思い切り引っ叩いてやりました」
フフっと笑う。愛らしい艶めいた笑みだ。つられて私も苦笑する。
「悪い大人について行ったらだめだよ。気をつけないとね」
「もう子供じゃないですから。わたしは」
「ああ、これは失礼した。きみはもう大人の女だ」
「ねえ、霧山先生……」
ささやいた女の唇に、またあの笑みが浮かんでいる。その唇が「抱いて」とささやく。
「シャワーへ行く前に、もう一度。だめですか」
まったく、かわいい女だ。
返事をするまでもない。愛らしく首を傾げた女のからだから毛布を剥ぎ取り、組み敷いた。
「あ……あぁっ」
喘ぐ唇にキスを落とす。
「僕を選んでくれてありがとう。琴葉」
「わたしは……」
しかしそれ以上はなにも言わずに、女はキスを返してきた。
縄がけされたままの熱い肉体を抱きながら、
"今だけでもいいから、愛して欲しい"
この女が言ったあのセリフを胸の内でつぶやいてみる。
今だけでもいいから。
今のこの時を。