この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第32章 ソープ嬢、人馬宮紫月デビュー〜愛欲ハーレム
ベッドの上で並んで横たわる。ホテルではなく、ここがソープランドの個室とはおかしな感じだ。
「それで、話ってなんですか?」
気だるい声で麗奈が聞いた。口を開こうとしたら、
「八重山琴葉の件なら知っています」
澄ました調子であっさり言われた。
しまった。
遅かったか。
麗奈に情報が入る前に伝えたかったのに。
「このあいだ、サークルの集まりがあって、サークルが終わってからふたりだけで話したいって、あの子に真剣な顔で言われて」
「むう。琴葉はどこまで話した?」
「霧山先生に処女を捧げたって」
「それだけ?」
「そうですよ」
それはまずい。
大変によろしくない。
伝わっている情報が少なすぎる。
「あの子、霧山先生の恋人になりたいそうですけど」
「待て、麗奈」
尾崎オーナーからの紹介により、新宿のレストランで琴葉とランチを共にしたこと、睡眠薬を盛られて意識を失い、東京の西の外れの森に建つ尾崎オーナーの別荘へ琴葉とともに拉致され監禁されたこと、さらにすべては琴葉が仕組んだ狂言だったのを麗奈へ話した。
「それで、話ってなんですか?」
気だるい声で麗奈が聞いた。口を開こうとしたら、
「八重山琴葉の件なら知っています」
澄ました調子であっさり言われた。
しまった。
遅かったか。
麗奈に情報が入る前に伝えたかったのに。
「このあいだ、サークルの集まりがあって、サークルが終わってからふたりだけで話したいって、あの子に真剣な顔で言われて」
「むう。琴葉はどこまで話した?」
「霧山先生に処女を捧げたって」
「それだけ?」
「そうですよ」
それはまずい。
大変によろしくない。
伝わっている情報が少なすぎる。
「あの子、霧山先生の恋人になりたいそうですけど」
「待て、麗奈」
尾崎オーナーからの紹介により、新宿のレストランで琴葉とランチを共にしたこと、睡眠薬を盛られて意識を失い、東京の西の外れの森に建つ尾崎オーナーの別荘へ琴葉とともに拉致され監禁されたこと、さらにすべては琴葉が仕組んだ狂言だったのを麗奈へ話した。