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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第34章 三女会談
 美味な食事も終わり、料亭を去り際に、見送りに出てきてくれた美月が、私の袖を引いた。背伸びをし、私の耳へ顔を寄せてくる。

「また来てくださいね。今度はふたりきりで。きっとですよ」

 愛らしい赤い唇がささやいた。

 来た時と同じように、麗奈と琴葉を後部座席に乗せ、車をスタートさせる。帰りは、どちらが助手席に座るかなどと不毛な争いは起きなかった。ふたりで仲良く並んでおしゃべりしている。

「……それでね。琴葉ちゃん。霧山先生ったら」
「……そうですよね。麗奈先輩は……」

 ふたりともかなり打ち解けたようだ。呼び捨てだった琴葉が"ちゃん"付けになり、氷見先輩が麗奈先輩に変わった。

 かわいい女たちだ。
 私の……愛しい女たちよ。
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