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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第34章 三女会談
そう言われた。私としてはひたすら謝罪するほかは無かった。
「貸しにしておくから。覚えていてね。霧山先生」
それだけで、一方的に電話を切られた。
♢
一人きりの広い座敷で、出された茶を飲み、茶菓子を食べる。三女会談の開始から一時間経ったが、誰も呼びにこない。まだ会談が続いているようだ。
庭に面した障子を開け、庭園と山並みを眺める。新緑にはまだ早い。山は冬の様相だ。しかし、あと一か月もしたら山桜が咲くはずだ。
窓を開けると冷んやりした空気が入ってきた。かすかな土の匂い。目には見えないが春はそこまで来ている。
廊下のほうから人の声が聞こえてきた。それが近づいてくる。やがて入り口の襖が開いた。
「霧山先生。お待たせしました」
賑やかな女たちの声が私を呼んだ。琴葉の表情からも固さが消えている。女だけの会談は、どうやら平和に終わったようだ。
「どんな話をしたの」
私からの当然の質問に、
「秘密です」
ふふふっと、三人の女たちが密やかに笑い、目配せを交わした。
「あっちの座敷でお食事を……霧山先生。さあ行きましょう」
♢
「貸しにしておくから。覚えていてね。霧山先生」
それだけで、一方的に電話を切られた。
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一人きりの広い座敷で、出された茶を飲み、茶菓子を食べる。三女会談の開始から一時間経ったが、誰も呼びにこない。まだ会談が続いているようだ。
庭に面した障子を開け、庭園と山並みを眺める。新緑にはまだ早い。山は冬の様相だ。しかし、あと一か月もしたら山桜が咲くはずだ。
窓を開けると冷んやりした空気が入ってきた。かすかな土の匂い。目には見えないが春はそこまで来ている。
廊下のほうから人の声が聞こえてきた。それが近づいてくる。やがて入り口の襖が開いた。
「霧山先生。お待たせしました」
賑やかな女たちの声が私を呼んだ。琴葉の表情からも固さが消えている。女だけの会談は、どうやら平和に終わったようだ。
「どんな話をしたの」
私からの当然の質問に、
「秘密です」
ふふふっと、三人の女たちが密やかに笑い、目配せを交わした。
「あっちの座敷でお食事を……霧山先生。さあ行きましょう」
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