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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第5章 温泉旅館で姫初め〜姫初め
 "だが"のあとが続かない。それに、こういうシーンでは余計なセリフは言わないでおくのがよい。今までの経験から私が得た、男と女の機微というべきものだ。

「ねえ先生?」
「なんだい」
「姫初めの由来ってご存知ですか?」
「ああ、知っているよ」

 私はそこで、日本古来から伝わる"姫初め"の知識を披露した。

「元々は艶っぽい意味など無かった。諸説あるが、正月の二日に柔らかく炊いた飯(姫飯=ひめいい)を食べ始める日を称して「姫初め」。江戸時代になってから、その年に初めて女性と性交する意味が加味されたようだ」
「さすが霧山先生ですね。でも……あーあ。美月に姫初めを取られちゃったかあ」
「ところで麗奈」

 姫初めから話題を変えるべく、さりげなく切り出す。

「お父さんの具合はどうなんだい。暮れに倒れたと聞いたが」

 麗奈の父である氷見茂保(ひみしげやす)氏は、東興大学仏文学部の教授だ。氷見の家系は古く、その起源は南北朝時代にまで遡る由緒ある家柄である。その末裔の美しい娘を意のままに抱く私は、なんの由来も無いただの庶民だ。

「父は風邪を拗らせたらしいです。今は快復してピンピンしてますよ」
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