この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第5章 温泉旅館で姫初め〜姫初め
それほどの名家の末裔である可憐な娘たちを抱く私には、誇るべき由来もなにもない。普通の庶民だ。資産はあるにはあるが、彼女らの家とは比べようもない。それなのに、美月と麗奈は、そんな、なにもない私を、なぜ、と思うのだ。
女を抱くのに家柄など関係がない、彼女たちの思いもきっと私と同じなのだろうと、そうでなければ私たちの関係は成り立たない、と、頭では理解していても、である。
「先生? どうかなさいましたか?」
「……ん? あ、いや。別に、何でもないさ」
不思議そうな顔の麗奈に覗き込まれ、もの思いから我に返る。
ほどなくして、夕食の時間になった。郷土料理のほうとうに、地元で取れた川魚やら野菜の天ぷらなどが、次々に運ばれてくる。
「わあ」
「おいしそう」
浴衣姿の若い娘たちがはしゃいだ声を上げる。そして私はまた複雑な思いが……。
女を抱くのに家柄など関係がない、彼女たちの思いもきっと私と同じなのだろうと、そうでなければ私たちの関係は成り立たない、と、頭では理解していても、である。
「先生? どうかなさいましたか?」
「……ん? あ、いや。別に、何でもないさ」
不思議そうな顔の麗奈に覗き込まれ、もの思いから我に返る。
ほどなくして、夕食の時間になった。郷土料理のほうとうに、地元で取れた川魚やら野菜の天ぷらなどが、次々に運ばれてくる。
「わあ」
「おいしそう」
浴衣姿の若い娘たちがはしゃいだ声を上げる。そして私はまた複雑な思いが……。